犬猫生活福祉財団では、犬猫の保護活動を行われている団体へ向けた助成金の交付を実施しています。
2022年度助成では、令和4年6月14日に10団体へ総額200万円の助成金を交付しました。
本助成を受けて、団体さんをどのようにサポートできたのでしょうか?
今回は、2022年度助成先団体 認定NPO法人しあわせの種たち 理事長 濱田さんに、活動内容や本助成の交付についてお話を伺いました。
インタビュアー:犬猫生活福祉財団 高山)
濱田さん、今日はお忙しい中ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
認定NPO法人しあわせの種たち 理事長:濱田さん)
よろしくお願いいたします。
高山)
それでは早速、しあわせの種たちさんの活動内容について教えていただけますでしょうか。
濱田さん)
しあわせの種たちは、岡山県動物愛護センターの登録ボランティア団体です。
センターに収容されてきた犬や猫たちの最後の砦として保護活動を行っています。
また、岡山県動物愛護センターの保護収容情報に基づき、FacebookなどのSNSで情報を拡散することで、迷子の犬や猫が飼い主さんのもとに帰ることができるようサポートをしています。
高山)
ありがとうございます。
設立の経緯について教えていただけますでしょうか。
濱田さん)
しあわせの種たちは、平成28(西暦2016年)年7月1日に設立いたしました。
2013年12月、初めてセンターに足を踏み入れたときの衝撃は忘れられません。
税金を使って殺処分をしているということは、私たちが間接的に殺しているのと一緒。
そのことを知らない人も多いということに、とても無力さを感じました。
それから一頭でも連れて帰って助ける、微力になろうと思って、個人で活動を始めました。
個人で活動を続ける中、私の力だけでは到底多くの殺処分数に立ち向かうことができず、どの子かを選んで連れて帰るという苦痛がずっとついて回っていました。
このままではいけないと思い、メンバーを増やして、寄付を募り、多くのわんにゃんを救いたいと思ったのが設立のきっかけです。
高山)
ありがとうございます。
活動を行う上で、特に大切にされている考え等があれば教えてください。
濱田さん)
「決めつけない」「諦めない」ということです。
センターは特殊な環境なので、その子の本来の姿は見えてこないと考えています。
咬み付いてきても、吠えていても、それがその子の本来の姿なのか?自分の目で見て関わってみる。目の前にいる助けを必要としている命たちは全て平等に考えています。
譲渡の面では、マッチングを大切にしています。
里親希望の方の環境や生活スタイルなど、希望される子との相性をしっかり話し合い見極めていくこと。また、実際に環境確認をしたり、面談を行っています。
その子が虹の橋を渡るまで、ずっとアフターフォローもするようにしています。
高山)
実際に活動されていて苦労することはどんなところですか?
濱田さん)
やはり金銭面ですね。
病気や怪我の子も多いので医療費が嵩みますし、活動を続ける為の資金が必要です。
あとは、行政との連携です。今はできていますが、活動を始めた頃はお互いに大変だったと思います。
色々なことがありましたが、私たちの犬猫を救いたいという想いが伝わり、現在本当の意味で協働できてきたと嬉しく思います。
高山)
教えていただきありがとうございます。
それでは、本助成金の交付を受けての感想を教えていただければと思います。
本助成に応募された経緯やきっかけ、理由について教えてください。
濱田さん)
ご支援者さまに教えていただいたのがきっかけです。
金銭面で大変なことはご支援者さまもご存じなので、わんにゃんのお世話や発信等で忙しく、助成金を探す余裕がない中、教えていただきとても助かりました。
高山)
本助成金の申請にあたり難しいと感じたところ、簡単だと感じたところはありますか?
濱田さん)
難しいと感じた点はありませんでした。大変申請しやすかったです。
高山)
温かいお言葉をありがとうございます!そうおっしゃっていただけて嬉しいです。
助成金の具体的な使い道について教えていただけますでしょうか。
濱田さん)
フード代等もありますが、医療費がメインですね。やはり一番かかってくるところなので。
高山)
助成金を受けて、主にどのような効果がありましたか?
濱田さん)
色々ありますが、御社のような企業様を知れたということもよかったです。
希望になりますが、地元での応援が少ないので、地元の企業さまにも応援いただけると嬉しいですね。
高山)
それでは、犬猫生活の活動について「もっとこうだったら良いのに」等の希望があれば教えてください。
濱田さん)
以前はフードを送っていただきありがとうございました!
提案になりますが、フード等の物資が届く窓口は、現在Amazonの欲しいものリストしかありません。
企業さまのホームページなどで、フード寄付の窓口を作っていただき、そこから直接「団体の預かりボランティアの〇〇さんに届く」等の支援があるとすごく助かるなと思います!
高山)
貴重なご意見をありがとうございます。今後とも活動の幅を広げていければと思います!
高山)
しあわせの種たちさんの、今後の活動や目指していきたい未来について教えてください。
濱田さん)
今後は、蛇口を締める活動も広げていければと思います。
ここ3年間は多頭飼育崩壊が続いており、とても大変でした。
なぜ多頭飼育崩壊が起きてしまうのか、やはり飼い主が元気なうちに、自分が面倒を見られなくなった時のことを考えておくのが大事だと思います。より多くの方に知っていただければ嬉しいです。
高山)
しあわせの種たちさんの支援者様へメッセージがあれば教えてください。
濱田さん)
私たちが活動を続けていけるのはご支援者様や里親様が支えて下さるお陰です。心から感謝しています。
ずっと応援してくださる方の気持ちを裏切らないように、精一杯活動していきます。
これからもしあわせの種たちを見守っていただけますと嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
高山)
最後に犬猫生活へメッセージがあれば教えてください!
濱田さん)
犬猫生活さんは、企業として新しい試みをされていてすごいと思います。
保護活動に目を向けていただいて、バックアップしてくださる方がいないと私たちも活動できないので、今後とも応援いただけますと嬉しいです。
高山)
温かいお言葉をありがとうございます!今後ともお力になれるよう、励んで参ります。
濱田さん)
今後ともよろしくお願いいたします!
認定NPO法人しあわせの種たち
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あとがき
⽇本にはすでに素晴らしい活動をしている団体が多く存在しています。
殺処分ゼロの実現、その先の動物福祉の向上のためには、多くの⽅が協⼒し合い解決していくことが必要です。
我々は引き続き他団体のサポートを通じて、共に問題の解決にあたることを⽬指していきます。