犬猫生活福祉財団では、犬猫の保護活動を行われている団体へ向けた助成金の交付を実施しています。
2022年度助成では、令和4年6月14日に10団体へ総額200万円の助成金を交付しました。
本助成を受けて、団体さんをどのようにサポートできたのでしょうか?
今回は、2022年度助成先団体 神栖わんにゃんレスキューOHANA 松本さんに、活動内容や本助成の交付についてお話を伺いました。
インタビュアー:犬猫生活福祉財団 疋田千束、高山樹乃)
松本さん、今日はお忙しい中ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
松本さん)
よろしくお願いいたします。
高山)
それでは早速、活動内容について教えていただけますか?
松本さん)
神栖わんにゃんレスキューOHANAは、アグリドッグレスキューで13年預かりボランティアをしていた代表が、2021年11月に立ち上げた地域密着型の団体です。
代表が預かりボランティアをしている中、神栖市からの保護が特に多く、13年活動していても数が減らないと感じていました。
減らない理由は、まだ神栖市に野良犬や野良猫がたくさんいる現状があるためです。
今、茨城のセンターには野犬が200頭以上収容されています。
そのため、センターに入れないというところを目指し、野犬を減らして、野犬を家庭犬にし譲渡するという活動を行っています。
神栖の地域はお年寄りが多く、餌やりさんが多いのが特徴です。
そのため、猫はTNR活動を行うことで、地域猫として過ごしやすく人生を送ってもらえるようにしています。
高山)
ありがとうございます。
神栖わんにゃんレスキューOHANAさまのメンバー全員の共通点は、犬猫への「愛」と拝見しました。
活動を行う上で、特に大切にされている考え等があれば教えてください。
松本さん)
私たちは地域に密着している団体になるので、地域の人も暮らしやすく、そして犬も猫も幸せになるように、という思いを共通認識として持つようにしています。
人間が幸せになったら、犬も猫も幸せだよね!と思っています。
高山)
素敵な考えですね。
それでは、実際に活動されていて苦労することはどんなところですか?
松本さん)
色々な種類があるのですが、まだ保護犬・保護猫への意識が低いのでその意識を変えることですね。
野良犬がいて当たり前だと思っている地域なので、サークルトラップ内でごはんを上げる依頼を拒否されたり、そのことによって変な噂を立てられたり…犬や猫について大変とは思わないのですが、人との関係が大変だと感じます。
高山)
ありがとうございます。
それでは、本助成金の交付を受けての感想を教えていただければと思います。
本助成に応募された経緯やきっかけについて教えてください。
松本さん)
まだ団体を立ち上げたばかりで、応援してくれる人が少なく、助成金があれば活動をより広げられるかなと思って応募しました。
高山)
助成金の受付開始を知ったきっかけはSNS等でしょうか?
松本さん)
そうですね。ツイッターだったかと思います。
高山)
本助成金の申請にあたり難しいと感じたところ、簡単だと感じたところはありますか?
松本さん)
難しいと感じたところは特にありませんでした。Googleフォームで入力できたのがやりやすかったですね。
紙で申請する方法は大変なので、スマホ一つでできて本当に助かりました。
疋田)
助成金の申請について、日々お忙しい団体さまに簡単に申請いただけるよう、意識して整備したのでご評価いただけてとても嬉しいです。温かいお言葉をありがとうございます。
高山)
助成金の具体的な使い道について教えてください。
松本さん)
野犬の保護、多頭飼育崩壊に入るときにとてもたくさんお金がでるので、そこで使用しました。
具体的にいうと、野良犬のサークルトラップ等ですね。
高山)
そうなのですね。
助成金を受けて、主にどのような効果がありましたか?
松本さん)
やはり一番は不幸な命が増えなかったことです。
避妊去勢手術は、外で暮らす子には必要だと思います。増えるという点だけでなく、メスがオスを求める行為を嫌がって、住民が棒で殴ったりしてしまいます。その点も防ぐことができます。
ほかの地域では考えられないことが起こっているのがこの地域の特徴ですね。
高山)
教えていただきありがとうございます。
それでは、犬猫生活の助成事業について「もっとこうだったら良いのに」等の希望があれば教えてください。
松本さん)
うーん、お金を下さるだけでありがたいことなので、もっとこうしてほしいとは思わないですね。
もらえるだけでいっぱいいっぱいです。
高山)
神栖わんにゃんレスキューOHANAさまの、今後の活動や目指していきたい未来について教えてください。
松本さん)
犬の場合は「ZERO KAMISU プロジェクト」をしていて、センターへの収容を5年で0にしたいと思い、活動しています。
野犬は子犬から保護を行い、特に妊婦などを優先的に捕まえるようにしています。
猫の場合は、数を減らすためにTNRを行っています。
昨年は60頭くらいTNRをしたので、今年もそれを継続していきたいです。
高山)
ありがとうございます。
神栖わんにゃんレスキューOHANAさんの支援者様へメッセージがあれば教えてください。
松本さん)
いつも応援ありがとうございます。
私たちの活動は皆様の支援があってこそなので、引き続き応援してくれたら嬉しいです。
また「ZERO KAMISU プロジェクト」をはじめたので、少しでも預かれるよという人がいたらご連絡ください。
猫の預かりさんも必要です。やってみたいなーという方がいたらLINEのほうに連絡ください!
高山)
ありがとうございます。
それでは最後に、犬猫生活へメッセージがあれば教えてください!
松本さん)
こういうツールを使って応援している方がいるのはすごく嬉しいです。
申請を通していただいてありがとうございます。
疋田・高山)
温かいお言葉をありがとうございます。今後ともお力になれるよう、励んで参ります。
神栖わんにゃんレスキューOHANA
ホームページ:https://ohanakamisu.sakura.ne.jp/ohana/
公式LINE:https://lin.ee/zBNWVLv
Instagram:https://www.instagram.com/kamisu.ohana/
Twitter:https://twitter.com/kamisu_ohana
あとがき
⽇本にはすでに素晴らしい活動をしている団体が多く存在しています。
殺処分ゼロの実現、その先の動物福祉の向上のためには、多くの⽅が協⼒し合い解決していくことが必要です。
我々は引き続き他団体のサポートを通じて、共に問題の解決にあたることを⽬指していきます。