犬猫生活福祉財団では、犬猫の保護活動を行われている団体へ向けた助成金の交付を実施しています。
2022年度助成では、令和4年6月14日に10団体へ総額200万円の助成金を交付しました。
本助成を受けて、団体さんをどのようにサポートできたのでしょうか?
今回は、2022年度助成先団体 NPO法人青い鳥動物愛護会 代表 清水さんに、活動内容や本助成の交付についてお話を伺いました。
インタビュアー:犬猫生活福祉財団 高山)
清水さん、今日はお忙しい中ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
清水さん)
よろしくお願いいたします。
高山)
それでは早速、青い鳥動物愛護会さんの活動内容について教えていただけますでしょうか。
清水さん)
青い鳥動物愛護会は、山口県防府市で保健所から引き出した犬や猫の保護譲渡活動をしています。
多くの方々に支えられながらこれまで延べ3000匹以上の犬猫を受け入れ、2800匹以上を譲渡しました。
高山)
ありがとうございます。
設立の経緯について教えていただけますでしょうか。
清水さん)
最初は、個人で子犬や子猫を保護して譲渡していました。
活動を続ける中で、徐々に賛同いただける方が増えていき、NPO法人となりました。
2015年発足以来、多くの方々からのご協力もあり、2016年2月から山口県防府市の殺処分ゼロ7年目を達成し、現在8年目に挑戦中です。
高山)
教えていただきありがとうございます。
活動を行う上で、特に大切にされている考え等があれば教えてください。
清水さん)
「どんな命も諦めない」ことです。
「防府市から一匹も殺処分場に送らない!」との決意で、犬猫の殺処分ゼロを目指して活動しています。
高山)
皆様の活動に心より感謝申し上げます。
それでは、本助成金の交付を受けての感想を教えていただければと思います。
本助成金の申請にあたり難しいと感じたところ、簡単だと感じたところはありますか?
清水さん)
そうですね…質問の主旨とは異なりますが、助成金受付開始の情報をSNSなど幅広い媒体でお知らせいただいたのは、忙しい中でも情報をキャッチできたので本当に助かりました。
今でも十分ですが、やはり各団体とても忙しいので、記入する項目が少ないととても助かると思います!
高山)
貴重なご意見をいただきありがとうございます!
今後の参考とさせていただきます。
高山)
助成金の具体的な使い道について教えていただけますでしょうか。
清水さん)
私たちは基本的に無報酬で活動をしていますが、定期的に掃除やお世話をしてくださるボランティアスタッフさんには有償で活動いただいています。
そういった人件費と、犬猫の医療費やフード代、エアコンなどの光熱費に使わせていただきました。
高山)
教えていただきありがとうございます。
犬猫生活へメッセージがございましたら、お気軽に教えてください。
清水さん)
犬猫生活さんは、野良犬猫に目を向けてくださり、本当に感謝しています。
やはりヨーロッパやアメリカと比べると、日本の動物福祉への意識はまだまだ低い状態にあると思います。私たちも日本の動物福祉向上に向けて、今後とも活動してまいります。
高山)
実際に活動されていて大変なことを教えていただけますでしょうか。
清水さん)
やはり人員と資金不足は大きいですね…。
殺処分ゼロ7年目を達成しましたが、山口県防府市は山口県で二番目に殺処分が多い地域でした。
多くの犬猫の保護が必要となりますが、資金と人手が不足しており、現在運営が厳しい状況です。
特に資金面ではコロナ禍や物価高騰などにより、ふるさと納税などご支援が激減しました。
年末・今年度初めのふるさと納税の額から、6月頃には活動費の目処が立たなくなることが予測され、その対策として、従来年末のみ里親様宛に封書を送付してお願いしていた「ふるさと納税へのご協力」を6月も実施させて頂く計画でした。
しかし、とてもそれだけでは賄い切れないとの判断で、緊急で現在ご支援をお願いをしています。
当会の運営陣は完全無報酬で、多くのボランティアさんのご協力もいただいておりますが、このままでは今年の年末のふるさと納税の入金があるまで持ち堪えることができません。
不足金額は、1か月150万円で5か月分、750万円にもなります。
今後も今いる犬猫たちを守り、防府市の殺処分ゼロを続けたい。
「どんな命もあきらめない」という信念を貫きたいです。
〜青い鳥動物愛護会をいつも応援いただいているみなさまへ〜
いつもご支援いただき本当にありがとうございます。
現在とても運営が厳しい状況で、今年の波を乗り越えられるかわかりません。
もし私たちが活動できなくなってしまったら、年間600頭以上の犬猫のお世話ができなくなってしまいます。度重なるご支援のお願いで恐縮ですが、何卒ご支援賜りますようお願い申し上げます。
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高山)
最後に、当記事を通して発信されたいことがございましたら教えてください。
清水さん)
私たちはこれまで延べ3,000頭の犬猫を受け入れ、2,800頭を譲渡し、年間600頭以上の犬猫をお世話をしています。
経費に算出すると、年間2000万以上が必要となっておりますが、まだまだ足りておらず、非常に厳しい状況です。
特に、私たちはふるさと納税の指定団体になっておりますが、指定団体になっていることを知らない方が多く、年間の費用を集めきれておりません。
ご負担なく犬猫の命を助けることができる、ふるさと納税でのご支援を多くの方に知っていただければと思います。
ふるさと納税へのイメージとして、損をしてしまうなどの誤った認識をされている方がまだまだ多いと感じます。寄付者様にもお得になる制度ということも多くの方に知っていただけますと嬉しいです。
★青い鳥動物愛護会 ふるさと納税の詳細についてはこちら⏬
http://aoitori-aigo.org/taxpay/
高山)
ありがとうございます。
現在「ふるさとチョイス」で募集されていますよね。
当記事のほか、犬猫生活福祉財団ではWEBを活用した啓発活動等も行っておりますので、ふるさと納税について、正しい知識や団体さまの支援方法のひとつとなることを広めていければと思います。
清水さん)
ありがとうございます!よろしくお願いします。
高山)
本日はお忙しい中お時間を割いていただき誠にありがとうございました。
今後ともお力になれるよう、励んで参ります。
清水さん)
今後ともよろしくお願いいたします!
NPO法人 青い鳥動物愛護会
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あとがき
⽇本にはすでに素晴らしい活動をしている団体が多く存在しています。
殺処分ゼロの実現、その先の動物福祉の向上のためには、多くの⽅が協⼒し合い解決していくことが必要です。
我々は引き続き他団体のサポートを通じて、共に問題の解決にあたることを⽬指していきます。